【一人旅】2日目:三重→京都→香川【2019】
一人旅、2日目。2019年9月16日(月)です。
三重からスタートし、京都→香川へと進みます。
三重県
伊勢神宮・外宮
しきたりがあると知り、倣ってまずは外宮(げくう)へ。
パワースポットと言う言葉はなんだかチープで好きじゃないですが、非日常的な不思議な感覚が漂う場所。とても心地よいです。
ガラにもなく木をクローズアップしてみたり。結構気に入っている写真。
外宮には豊受大神宮が祀られていて、内宮に祀られている天照大御神の食事を司っていて、衣食住・産業の守り神としても崇敬されているとのこと。写真撮影が出来ない場所で参拝するのですが、その場所がまた神聖で心が洗われるようでした。
伊勢神宮・内宮
外宮から車を5分程走らせたところに内宮(ないくう)があります。
こちらには天照大御神が祀られており、日本人として一度は行っておきたかった場所でした。
五十鈴川(いすずがわ)・御手洗場(みたらしば)。
静かに流れる澄んだ川がこれまた身も心も洗い流してくれるようでした。
この佇まいですよ。異世界に行ってしまうんじゃないかと錯覚するほど。
天気にも恵まれました。綺麗な青空。
ここの木漏れ日も美しかった。
周囲を散策すると風情ある街並みもありました。
続いては、京都に向かいます。
京都府
京都で行く予定の場所は2ヶ所ありました。
一つは京都アニメーション。先日とても悲しい事件があったあのアニメ制作会社です。この後にはその第一スタジオの写真が含まれます。ショッキングな画像の為、見るのを回避したい方は本記事上部の目次から次項『鈴虫寺(華厳寺)』へお進み頂くようお願いいたします。
京都アニメーション・第1スタジオ
私と京アニの縁
不思議なもので、私と京都アニメーションさんには御縁がありました。
実は私、元々は『涼宮ハルヒの憂鬱』の根強いファンでした。かつてから作品として時間遡航系(いわゆるタイムマシンなど)の話が好きで、現在の自分が過去に行ってなにかをすることで生じるパラドックスとか、あの時のあの人影は自分だったのかとか、と言うことはいまピンチの状況に直面しているけど少し未来の自分があそこに居たならいまの自分はこれを乗り切んるんだなと分かるとか、そういう話がとても好きなのです。涼宮ハルヒの憂鬱は当時も現在もその名前やキャラデザからイロモノで見られがちな作品だとは思っていますが、ストーリーの影で随所に散りばめられたそれらのピースが少しずつ線になって形を形成していくような面もある名作です。いまだ回収されていないオーパーツもあり原作(ライトノベル)の続編をいまだに待ち続けています。
当時、この作品をきっかけにギターに憧れてバンドを結成(他の理由もありましたが)したり、情報方面にも強くなっておきたいと独学で勉強したり、ツンデレっていいなぁと思ったり、私の人格への影響はそれなりにあったものだと思っています。
京都アニメーションはそんな涼宮ハルヒの憂鬱のアニメ化を担当。初回から後々のエピソードでメンバーらが撮る学祭向けの個人映画(酷いクオリティ)を30分流して終わりにしたり、その後もストーリー順の放送ではなく1話→2話→のあとに3話かと思ったら7話が来て3話が来る(その後も10→9→11→…と続く)などと言ったエキセントリックな構成で観る側を魅了してくれました。3年後に放送された2期ではその後の映画への伏線を見る側にも体験させるべく、『エンドレスエイト』と言うエピソードを構成を変えて(アニメも全部作り直して)8回放送するなんて言う荒業もやってのけました。これについてはファン間でも賛否両論あるのですが私は賛成派です。
ハルヒ語りが長くなってしまいましたが、そんな世話になった京都アニメーションで働いたいと思った頃がありました。大学4年の時です。当時からアニメーターの薄給はよく知られていることで、こんなにも価値あるものを作っている方々がそうなのはおかしいと学生ながらに思っていたのです。
私の世代はロスジェネの後の二回目の就職氷河期にあたりました。仲間内では100社受けても内定が取れないなんて話もあったような時代です。売り手市場な現在では想像できないことかも知れません。
そんなご時世且つハルヒ→けいおん!の京アニ旋風時代でしたから、京アニ採用の倍率はとんでもないものでした。結果から言うと私は通過しまして、その後の八田社長との面接で聞いた話では一次書類選考(論文2点)で倍率2,000倍を超えるものだったそうです。参考までに、生駒ちゃんの卒コンが倍率30倍、西野七瀬の卒コンが9.1倍です。記憶では最初の書類選考後に行われた合同面接と会社案内には10名ほどいた&確か2部制だったと記憶しているので、20名の一次合格者として40,000人程度の応募があったと言うことになります。恐ろしい数字です。
選考が進むにつれ、京アニの社内見学やアニメーターさん、監督さん達と挨拶する機会にも恵まれました。八田社長との面接では思わずハルヒの続編に関する質問をしてしまったのもよく覚えています。残念ながら最終的に私は選ばれませんでしたが、私がもっと努力をしていたifの世界線にはもしかすると京アニの社員だった可能性もあったのです。そんな京アニにとても悲しい事件が起こったのは今年の7月でした。
一人のファンとして、そしてifの世界線があった人間として。
今回の旅を通して現地訪問してきました。
第一スタジオの写真【閲覧注意】
周囲は住宅街となっており、小道に入って角を曲がるとこの第1スタジオが眼前に現れます。言葉を失いました。足がすくみました。犠牲となった方々のその日を考えると絶望の一言しか浮かんできませんでした。いまこの画像を見ていても心に刺さるものがあります。
すでに献花台は無くなっており、建屋の周囲にはガードが組まれていました。おそらくこれから解体されることになるのでしょう。
合掌し、犠牲になった方々のご冥福と、このような悲しい事件が二度と起こらない世界とを願って、第1スタジオを後にしました。
鈴虫寺(華厳寺)
友人が数年前にしたお願い事が叶ったとの事でそのお守りの返納と、私自信のお願い事と決意を表明するために訪問してきました。
大量の鈴虫が飼われている部屋で鈴虫説法と呼ばれる話を聞きます。
素・磨・歩(スマホ)を大切に、と言うコミカルだけどとても大切な話を聞けました。
- 素…ありのままの自分を受け入れること。無理をせずそのままを受け入れる。
- 磨…自分の腕と心を磨くこと。人は一人じゃ生きられないのだから、「おかげ様」「お世話様」「お互い様」の心を持って感謝の気持ちを忘れないこと。
- 歩…前に進むこと。この時、他人を自分を比べない。進むスピードはみな違うから、他人と自分とを比べて自分を卑下(これを苦ラベルと言う。笑)したりしないこと。
鈴虫説法のあとにはお守りをいただき、幸福地蔵の前で作法通りにお願い事をします。
名前や住所を最初に伝えて、それからお願い事をします。勿論すべて心の中でです。
私の願い事は、私がとあることをする際にその後押しをして欲しいと言うものにしました。結果は自分で勝ち取るので、背中を押して欲しいと、そうお願いしてきました。
京都桂温泉 仁左衛門の湯
入浴料(650円)
2日目の温泉はこちら。
外が広々としていて、いくつもの露店風呂があります。中でも最上段に位置する場所にあった温めの温泉が極楽で、居心地が良すぎるのか多くの方がそこに集まっていました。温泉に入りながら歩く先にあるスチームのお風呂も面白かったです。
香川県
与島PA
本当は明石海峡大橋経由で香川県にエントリーする予定でしたが、ナビの設定をミスっていたことに気付かず瀬戸大橋経由に。でも結果として綺麗な夜景が観れちゃったので大満足でした。
展望台はなんと終日開放。平日の深夜と言うこともありチェアリングをしながら独り占め出来てしまうと言う最高の夜でした。
2日目は特にこれと言ったグルメはなく、ここ与島PAで終了。
香川県に来た理由は一つ、そう、うどんです。
仮眠を取ったら3日目は『うどんハシゴ旅』。その後は高知・四万十川でたそがれて夜には広島まで歩を進めます。さぁ、腹を空かせて参りますよー!
本日のベストフォト
瀬戸大橋、綺麗だったなぁー!