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紀の善であんみつ食べられればそれ以上の贅沢は望まない系ブログ

転職すると言うこと

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すっかり秋らしい涼しさになっている今日この頃。

遡る事1ヶ月、8月某日。私は一つの大きな決断をしました。

転職です。

 

現職へは人との縁で入社しました。

カッコよく言いたがる人はこれを俗に引き抜きと言ったりしますが、私は人との縁と呼ぶことにしています。驕る言葉はあまり好きではありませんし、本当に相手あっての縁と今の私だからとつくづく思うからです。

 

現職の職場環境はとてもよく、客観的に見てもホワイトと呼んで差し支えのない会社でした。

大きな実績も多数残せたことで会社・同僚からの信頼も得ている恵まれた環境下にあったと自負しています。100名を少し切る中小規模にあたる企業でしたが、次期社長の下で更にその次を担う者としての責務を与えられ、年齢・能力共に不相応ながらも尽力する働きがいのある日々でした。

しかしながら事業内容から10年先や20年先の自分の将来を考えた時の不安がどうしてもぬぐえなかった(自分にそれを解決し得る能力もなかった)悩みと、現在よりも更に上を目指したいと思う贅沢な気持ちの2つが私に【転職】と言う選択肢を与え、結果として私はその道に進むことを決意しました。

 

大変ありがたいことに、人との縁による転職先の候補は4つありました。

その中にはいわゆる一部上場企業も存在していましたし、収入が今より格段に良くなる選択肢もありました。でも私は最終的にそれらの会社を選ぶことはしなかったのです。

 

仕事における、人の幸せの順位はこうなのだと聞いた事があります。

  • やりがいのある仕事をして、たくさんの給料をもらう
  • やりがいのある仕事をして、ほどほどの給料をもらう
  • やりがいのない仕事をして、たくさんの給料をもらう
  • やりがいのない仕事をして、ほどほどの給料をもらう

 

現職はこの中で言うと②でした。

多いとは言えない(いつだってそうですけど)お給料でしたが、やりがいに満ち溢れる日々でした。現職の前にも1社経験していますが、この時もやはり②です。

先に話した一部上場企業や収入が格段に良くなる企業は①か③になる要素をはらんでいました。提示されている年収が満足できるものだったからです。

 

人との縁とは言え、相手先とはいくつかのステップを飛び越えるだけであって面接はきちんと行います。

いくら知っている仲でも改めてお互いのことを知る必要があるわけですから、これもスキップする場合は相手先の会社が少数で構成されているなどで既に全員がお互いをよく知っているからか、或いは単純にガバガバなのだと考えるのがベターでしょう。業種にも依るでしょうけど、後者はあまりおすすめ出来る流れではありません。

私からすればこの面接やその後の食事を通して相手先が①~④のどこになるかの見極めをしていくことになります。(相手先は言うまでもなく私が相応しいかを見極めていますが)

 

前述の通り、一部上場企業や収入が格段に良くなる企業は収入時点で①か③。そこから先を判断するのはやりがいのある仕事なのかやりがいのない仕事の部分になります。

私におけるやりがいの判断基準はおおまかにこんな感じでした。

  • 事業内容に興味が持てるか
  • 中長期の事業戦略があるか
  • 私の経験・知識・コネクションが活かせるか
  • 海外ビジネスがあるか

 

 現職はこうでした。

  • 事業内容に興味が持てるか→大好き
  • 中長期の事業戦略があるか→ない
  • 私の経験・知識・コネクションが活かせるか→活かしている
  • 海外ビジネスがあるか→ある出張は少ない

ちょうど良いくらいではないでしょうか。悪くないと思います。

 

 一部上場企業等はこうでした。

  • 事業内容に興味が持てるか→あまり持てない
  • 中長期の事業戦略があるか→ある
  • 私の経験・知識・コネクションが活かせるか→ある非常に局所的
  • 海外ビジネスがあるか→ない

とても分かりやすい結果になったと思います。

 

そうして臨んだ4社目の面接。ここでも満足できなければ、現職を続けながら久しぶりの就活を頑張らなくてはと思っていました。 

その結果がこれでした。

  • 事業内容に興味が持てるか→とても興味あり
  • 中長期の事業戦略があるか→ある
  • 私の経験・知識・コネクションが活かせるか→活かせまくる
  • 海外ビジネスがあるか→あるし出張も多い

ほぼ全部叶えてくれたのです。

それ以外にも福利厚生や財形のプログラムなど社員を大切に思ってくれている会社だと言う事がヒシヒシと感じられました。給料こそ大幅なアップには至りませんでしたが、私らしく且つ私のやりたい事がやれそうな環境で働けると言うことでこの会社に行くことを決心しました。

 

決心した後、待ち受けるのは退職届の提出。

色々と託された身でしたから、『裏切り』なんて言葉が待ち受けているかも知れないとも思いつつ、上司たちからは『どこに行っても必要とされる人材を目指して』との指導を受けて来たので、新しい門出を応援してくれたら良いなとも思っていました。

 

上司を別室に呼び、いきなり切り出す勇気が出なかったので簡単な思い出話をしてから話を切り出し…結論から言うと前者の気は全くなく、一言目に

いい会社が見つかったようでよかった、おめでとう

と。あぁ、この人たちと働けて幸せだったなと思えた瞬間でした。

 

 

 

転職の理由は人によって様々です。

ポジティブな理由ですることもあればネガティブな理由ですることもありますし、私のようにその両方のハイブリッド的な理由ですることもあります。

 

一般論では『転職するならいまより高い給料を』と言われることがしばしばあります。

生きていく以上、また年齢を重ねていく以上給料が高い方が良いことは明らかですし、私も給料がたくさん貰えれば嬉しいのでこれは特に否定しません。一つの意見として参考にしながらやっているのも確かです。

 

ただ、今回の話を通して『やりがいのある仕事』も大切にして欲しいと思います。

見栄や給料以上に人生を色彩豊かにしれくれるのは、その人にとってやりがいのある仕事のはずです。いまがそうでないのであれば、頑張って転職をするか、或いはいまの仕事の中に一つでも多くのやりがいを見つけることも大切なことでしょう。

それもせずに愚痴だけが先行してしまうのは、この話以前のクラスになってしまいます。その場合は色々な人に会ったり、本を読んだりして見分を広めることから始めてみて下さい。

 

ちなみに、好きなことを仕事にすると言うのとはまた違う話です。

好きなことをやるのが良いかはやりがいを考える選択肢の一つに過ぎず、それ以外に各々が設ける選択肢らと天秤に掛かるものだと思っています。また、私としては好きなことは息抜きで味わいたいので、好きなことは趣味に留めておくのが良いと思っている考えのタイプです。

いくらやりがいのある仕事であろうと働いていれば疲れるし、苦悩もしますから。

その時に逃げ道が無いのはきっとつらいです。

 

 

 

さて。

なぜ突然このような話をしたかと言うと、そんなこんなで最終出社日を終えて既に退職日までの長~い有休消化期間に入っており、先日までその超連休を堪能すべく11日間の

一人旅

に出ていたからです。

 

一記事分もの長い前置きとなってしまいましたが、次回からはその模様をお届けさせていただきます。

たくさんのメシテロ画像で溢れていますので、どうぞ覚悟してくださいね。